2006年06月10日
第23弾 全仏13日目
フェデラーおめでとう!!
男子準決勝 フェデラー対ナルバンディアン。
いよいよこの時がやってきてしまった。
多くの方と同じように、【フェデラー対ナダル】戦を期待していた。
でも、途中でこけるとすれば、クレーではフェデラーだろうとも思っていた。
だからこの2週間、いつ負けてもおかしくないと覚悟を決めながら、ドキドキしながら見守っていた。
さすがは世界No.1。
ついに、去年と同じところまでは辿り着いた。
しかし…。
準決勝は相手がナルバンディアンだ!
上海の死闘が、応援している者にとってもトラウマになっている。
モナコではギリギリ勝てたけど、今回はグランドスラムだ。
ベストオブ5セットマッチ…。厳しいなぁ~。
リアルタイムで試合は見れなかった。
そして、スコア速報をチェック。
ナルバンディアンが第1セットを6-3でモノにしている。
「あぁ、もはやここまでか…」
なんか切なくなってきて、仕事に集中した。
しばらくしてから、再びスコアをチェックした。
「えっっっっっ?!?!」
あのナルバンディアンが棄権をしたのだからよっぽどのことだろう。
ただ、完全に勝利したわけではないので、手放しでは喜べない。
急いで帰宅してから試合内容をチェックした。
「素晴らしい!!」の一言です。
フェデラー、決勝進出おめでとうと言いたいです。
まずは、コメントも良かった。
「こういう形になってしまい非常に残念だ」
「ナルバンディアンは出だしから凄かった」
「自分は押されていていいプレーができなかった」
「1つのプレーがきっかけで流れを掴むことができた」
「でも最後まで戦いたかった…残念だ…」 (ダバディ訳)
ダバディもコメントしていたが、口先だけでなく、本当に残念そうな表情を見ると、彼の人柄がよく分かったし、終始ナルバンディアンに対して気遣いのあるコメントだった。
「ラッキーだったよ…」みたいな言葉があったら、ちょっと幻滅しちゃったかもしれないけど、誠実なコメントだったのですごく感動した。
第1セットは完全にナルバンディアンのペース。
自分の流れが掴めないと苦しくなるのがフェデラーの美しい流れるテニスの欠点だ。
第2セット、0-3とリードされた第4ゲームから、突如、太陽王フェデラーへと覚醒する。
そこまで調子の悪かったフォアハンドが冴え渡り、躍動感が溢れ出す。
圧巻は第7ゲーム。
完全に流れを掴むスーパーショットが連続した。
ロブで頭上を抜かれた後に、後ろ向きから股を抜くのかと思いきや、背中で相手から見えないところからのダウン・ザライン!!
何なんですか?!あのショットは!!
フィリップ・シャトリエ大興奮!
「練習はしていたけど、試合で初めて使ってみた」って、あんな練習もしてるんですか??
とにかく、こういうテニスが見たかった。
見ていて惚れ惚れするような芸術的テニス。
クレーでもこんなテニスができてしまうところに、感動と興奮を覚えた。
試合内容をチェックして、「おめでとう!」と素直に思えた。
この内容なら、おそらく最後までやっても勝っていただろう。
クレーで、チャレンジャーとして戦い始め、いよいよここまで来た。
もう、それだけでとても感動しました。
ありがとう!フェデラー!!
決勝戦、ここまでのすべてを出し切って欲しいです。頑張れ!!
さすがナダル
リュビチッチもクレーではナダルに歯が立ちませんでした。
プレースタイルが異なるため、もしや…と期待してみましたが。
やはりナダルは強かった!
第3セットのタイブレークでは、せっかくリュビチッチリードしたのに、セカンドサービスもエースを狙いにいって自滅してしまいました。
ちょっと残念だったけど、あれがリュビチッチの心臓の強さでもあり、魂を込めたショットだったのでしょう。
ナダル最強です。
願わくば…。
世界中の多くの人が夢に見た頂上対決が実現するわけです。
だからこそ、2人にはフェアプレーでぶつかり合って欲しいと思います。
世紀の大勝負に汚点だけは残さないで欲しいです。
ナダルファンの方から批判されることは覚悟しています。
でも、試合前の今だからこそ言いたい。
今回の試合で、ナダルは、ポイント間の“間”が異様に長いということで警告を受けました。
ローマかモナコか忘れましたけど、アップが終わった直後に、さあサービスで試合開始って時に、いきなりInjury Timeの様な間を取って指に薬を塗り始めました。
その間、フェデラー待ちぼうけ…。のようなこともありました。
あれは、絶対にアップの前にやっておくべきことです。
また、世界中で話題になったコーチング疑惑。
暗黙の了解なのかも知れませんが、ルールはルールです。
やっていないにしても、誤解を受けるような行動は取らないで欲しいです。
また、今大会でも、ポイントの途中で急にInjury Timeを取ったり、サービスを打とうとしているときに“間”を取って相手ははぐらかされたり…みたいなことが目立ちました。
そういったプレー以外の点も戦いの一要素であることは分かります。
また、彼の一連のルーティンを否定するわけではありません。
彼特有の“間”があるのも分かります。
おそらく、彼は意図してやっているわけではないと思います。
性格的にズボラなだけでしょう。(遅刻魔という噂も有名ですね)
しかし、彼は偉大なるクレーの王者です。
意図があるかどうかは別にして、プレー以外の部分で相手にダメージを与えているようなところがあると、試合の品格自体が下がりますし、尊敬されうる対象になり切れなくなると思います。
「別に尊敬されるためにテニスやってるわけじゃないし、勝って何ぼでしょ!!」って言われたらそれまでですが、少なくとも僕はそういうテニスはわざわざ見る価値があるとは思えません。
僕はナダルを去年はじめて見た時から大好きになりました。
あの躍動感。スピード感。絶対に諦めないガッツ。揺るぎない精神力。
すごく尊敬しています。
去年の全仏の準決勝では、自分が劣勢の時に、フェデラーのボールがアウトとジャッジされたにも関わらず、自分から不利になるようなジャッジのミスを指摘したシーンに本当に感動しました。
「フェアに勝負して、テニスで勝ちたいんだ!!」
「とにかくもっともっと上達したいんだ!!」
っていう心意気と純粋さをすごく感じました。
あのナダルが見たいです。
あれからフェデラーもナダルに敬意を払い続けているのだと思っています。
ナダルのプレーレベルは、去年よりもさらにパワーアップしているのは確実です。
だからこそ、プレー以外の部分で誤解を受けるようなことだけはして欲しくない。
心からそう願います。
決勝戦は、見ていて感動するような気持ちのいい試合を期待しています。
どちらが勝っても祝福します。
ここまでの2人のパフォーマンスは我々を感動させてくれました。
最終日の男子決勝戦。
とても楽しみです。
男子準決勝 フェデラー対ナルバンディアン。
いよいよこの時がやってきてしまった。
多くの方と同じように、【フェデラー対ナダル】戦を期待していた。
でも、途中でこけるとすれば、クレーではフェデラーだろうとも思っていた。
だからこの2週間、いつ負けてもおかしくないと覚悟を決めながら、ドキドキしながら見守っていた。
さすがは世界No.1。
ついに、去年と同じところまでは辿り着いた。
しかし…。
準決勝は相手がナルバンディアンだ!
上海の死闘が、応援している者にとってもトラウマになっている。
モナコではギリギリ勝てたけど、今回はグランドスラムだ。
ベストオブ5セットマッチ…。厳しいなぁ~。
リアルタイムで試合は見れなかった。
そして、スコア速報をチェック。
ナルバンディアンが第1セットを6-3でモノにしている。
「あぁ、もはやここまでか…」
なんか切なくなってきて、仕事に集中した。
しばらくしてから、再びスコアをチェックした。
「えっっっっっ?!?!」
あのナルバンディアンが棄権をしたのだからよっぽどのことだろう。
ただ、完全に勝利したわけではないので、手放しでは喜べない。
急いで帰宅してから試合内容をチェックした。
「素晴らしい!!」の一言です。
フェデラー、決勝進出おめでとうと言いたいです。
まずは、コメントも良かった。
「こういう形になってしまい非常に残念だ」
「ナルバンディアンは出だしから凄かった」
「自分は押されていていいプレーができなかった」
「1つのプレーがきっかけで流れを掴むことができた」
「でも最後まで戦いたかった…残念だ…」 (ダバディ訳)
ダバディもコメントしていたが、口先だけでなく、本当に残念そうな表情を見ると、彼の人柄がよく分かったし、終始ナルバンディアンに対して気遣いのあるコメントだった。
「ラッキーだったよ…」みたいな言葉があったら、ちょっと幻滅しちゃったかもしれないけど、誠実なコメントだったのですごく感動した。
第1セットは完全にナルバンディアンのペース。
自分の流れが掴めないと苦しくなるのがフェデラーの美しい流れるテニスの欠点だ。
第2セット、0-3とリードされた第4ゲームから、突如、太陽王フェデラーへと覚醒する。
そこまで調子の悪かったフォアハンドが冴え渡り、躍動感が溢れ出す。
圧巻は第7ゲーム。
完全に流れを掴むスーパーショットが連続した。
ロブで頭上を抜かれた後に、後ろ向きから股を抜くのかと思いきや、背中で相手から見えないところからのダウン・ザライン!!
何なんですか?!あのショットは!!
フィリップ・シャトリエ大興奮!
「練習はしていたけど、試合で初めて使ってみた」って、あんな練習もしてるんですか??
とにかく、こういうテニスが見たかった。
見ていて惚れ惚れするような芸術的テニス。
クレーでもこんなテニスができてしまうところに、感動と興奮を覚えた。
試合内容をチェックして、「おめでとう!」と素直に思えた。
この内容なら、おそらく最後までやっても勝っていただろう。
クレーで、チャレンジャーとして戦い始め、いよいよここまで来た。
もう、それだけでとても感動しました。
ありがとう!フェデラー!!
決勝戦、ここまでのすべてを出し切って欲しいです。頑張れ!!
さすがナダル
リュビチッチもクレーではナダルに歯が立ちませんでした。
プレースタイルが異なるため、もしや…と期待してみましたが。
やはりナダルは強かった!
第3セットのタイブレークでは、せっかくリュビチッチリードしたのに、セカンドサービスもエースを狙いにいって自滅してしまいました。
ちょっと残念だったけど、あれがリュビチッチの心臓の強さでもあり、魂を込めたショットだったのでしょう。
ナダル最強です。
願わくば…。
世界中の多くの人が夢に見た頂上対決が実現するわけです。
だからこそ、2人にはフェアプレーでぶつかり合って欲しいと思います。
世紀の大勝負に汚点だけは残さないで欲しいです。
ナダルファンの方から批判されることは覚悟しています。
でも、試合前の今だからこそ言いたい。
今回の試合で、ナダルは、ポイント間の“間”が異様に長いということで警告を受けました。
ローマかモナコか忘れましたけど、アップが終わった直後に、さあサービスで試合開始って時に、いきなりInjury Timeの様な間を取って指に薬を塗り始めました。
その間、フェデラー待ちぼうけ…。のようなこともありました。
あれは、絶対にアップの前にやっておくべきことです。
また、世界中で話題になったコーチング疑惑。
暗黙の了解なのかも知れませんが、ルールはルールです。
やっていないにしても、誤解を受けるような行動は取らないで欲しいです。
また、今大会でも、ポイントの途中で急にInjury Timeを取ったり、サービスを打とうとしているときに“間”を取って相手ははぐらかされたり…みたいなことが目立ちました。
そういったプレー以外の点も戦いの一要素であることは分かります。
また、彼の一連のルーティンを否定するわけではありません。
彼特有の“間”があるのも分かります。
おそらく、彼は意図してやっているわけではないと思います。
性格的にズボラなだけでしょう。(遅刻魔という噂も有名ですね)
しかし、彼は偉大なるクレーの王者です。
意図があるかどうかは別にして、プレー以外の部分で相手にダメージを与えているようなところがあると、試合の品格自体が下がりますし、尊敬されうる対象になり切れなくなると思います。
「別に尊敬されるためにテニスやってるわけじゃないし、勝って何ぼでしょ!!」って言われたらそれまでですが、少なくとも僕はそういうテニスはわざわざ見る価値があるとは思えません。
僕はナダルを去年はじめて見た時から大好きになりました。
あの躍動感。スピード感。絶対に諦めないガッツ。揺るぎない精神力。
すごく尊敬しています。
去年の全仏の準決勝では、自分が劣勢の時に、フェデラーのボールがアウトとジャッジされたにも関わらず、自分から不利になるようなジャッジのミスを指摘したシーンに本当に感動しました。
「フェアに勝負して、テニスで勝ちたいんだ!!」
「とにかくもっともっと上達したいんだ!!」
っていう心意気と純粋さをすごく感じました。
あのナダルが見たいです。
あれからフェデラーもナダルに敬意を払い続けているのだと思っています。
ナダルのプレーレベルは、去年よりもさらにパワーアップしているのは確実です。
だからこそ、プレー以外の部分で誤解を受けるようなことだけはして欲しくない。
心からそう願います。
決勝戦は、見ていて感動するような気持ちのいい試合を期待しています。
どちらが勝っても祝福します。
ここまでの2人のパフォーマンスは我々を感動させてくれました。
最終日の男子決勝戦。
とても楽しみです。