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★太陽王を目指して★ フェデラーの芸術的テニスを求めて!

ロジャレンコ
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全豪決勝 【GONZO】

2007年 全豪オープン。
この男、GONZOことF・ゴンザレスが優勝した。



というのは、ご存知の通りもちろん冗談で、“Special KING”と称されるロジャー・フェデラーが2年連続3度目の優勝を果たした。

昨年後半から新しいコーチと共に「ニュー・ゴンザレス」となったゴンちゃん。
バックのスライスを多用し、コートや時間の使い方が上手くなり、チャンスとなれば例のフォアハンドをぶち込んでくる。

「結構最強に近いかも…」

とは思ったが、昨年は、ロジャーにはマドリッドでもバーセルでも全く通用しなかった。

しかし、今回、この全豪オープンでの勝ち上がり方を見ていると「ニュー・ゴンザレス」がさらに進化しているなってことが理解でき、「これは、ひょっとすると…、ひょっとして、ひょっとしちゃったりするかもしれないぞぉ~~~!!!!」って思わせてくれた。

もちろん、僕はロジャーファンなので、今年は、最終的にロジャーの年間グランドスラムを見なければならないのだが、決勝戦の相手がゴンってことになると、「5セットも悪くないなぁ~」ってことで、接戦を望んでいたりしちゃったのだ。


生まれ変わりゾーンに入ったGONZOに対して、神となったSPECIAL KINGはどんな展開を見せてくれるのか?!?!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

試合は、非常に興味深いものであった。

GONZOは素晴らしい立ち上がりを見せてくれた。
しかし、T・ハース戦のようなことにはならなかった。

相手はSPECIAL KING!!
3ポイント目からはGONZOにアジャストしてきた。

そして、隙あらば怒涛のフォアハンドが炸裂する!!!!



それでも負けじと、カウンターのスーパーショットをお見舞いするGONZO!!!!



頑張れGONZO!!!!アボカドパワーで食らいつけ!!!!



しかし、SPECIAL KINGは神だった。
いくらGONZOが必死に食らい付き、スーパーショットをお見舞いしても、それを上回るスーパーショットが返ってきて、最後は華麗なネットプレーで仕留めにかかる。



いくらGONZOとて、もうがら空きのオープンコートには帰れない。



気持ちだけは…、いや、ラケットだけはせめてボールに食らいつけとばかりに、またしてもラケットをすっ飛ばすGONZO!!!!



しかし…。 時、既に遅し…。
もう画面にはGONZOの姿はなかった。
小さなガッツポーズのSPECIAL KINGと、無情にもコーナーに突き刺さるボールと、寂しげなGONZOの投げ込んだバボラの武器だけがそこにはあった…。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

さらにGONZOは、虫にも悩まされた。
いつも大鋸屑とかを勝手に持ち込んでいるツケが回ってきたのかも知れない…。

必死に虫の駆除に精を出すGONZO!!!!



自らの力では虫を駆除できないと悟ったGONZOは、ボールボーイに、コートからの駆除を命じる。



GONZOの命とあらば、やらねばならぬ。あぁ、必死のボールボーイ!!!!



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

こちらは、いつも余裕な我らのSPECIAL KING!!!!



対照的に、怪しい飲料をチュパチュパしたり…。



怪しい滑り止めを右手にたっぷりとセッティングするGONZO!!!!



これでは、試合の流れは決まったようなものだった。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

時は流れ…。
いよいよマッチポイント!



素晴らしい展開で、フォアのWinnerを突き刺し、40-0に…。
それまでのすべてに納得するかのようなSPECIAL KINGのシャウト!!!!



マッチポイントを確かめるかのように遠くを見つめるSPECIAL KING!!!!



「よし。やっとここまできた。行くぞ、GONZO!!!!」


そして、見事なバックのパッシングが決まったぁぁぁ~!!!!



倒れこむSPECIAL KING!!!!



「あれ?決まったよね?OKだよね?」ってな感じで、ちょっとだけ確認するSPECIAL KING!!!!



そして再度、歓喜に酔いしれるSPECIAL KING!!!!
しかし、すぐに立ち上がりGONZOの元へ。互いの健闘を讃え合う2人。



もしや日本で覚えたのだろうか…? 深々と頭を垂れ感謝の意を表すSPECIAL KING!!!!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

歓喜の瞬間が一段落し、表彰式を待つ時間。
あれ???SPECIAL KINGがおもむろに席を立った。



表彰式に向けてトイレにでも行くのだろうか??
いや、そんなはずがない。彼はSPECIAL KINGだ!!!!



スポンサーと話すのかと思いきや、さらっとスルーして…。



辿り着く先に待つのは…、もしや……?!?!?!?!



ごっ、ごっ……、GONZOじゃないですか!!!!



しかも、GONZOの方が偉そう…。(・・、)\(^^ )

SPECIAL KINGが自らGONZOに歩み寄る。



柳さんも言ってたけど、いい光景ですよね。
いい試合をした後は、お互いにもっと仲良くなる。

初対面の人と試合をして、いい試合が出来ると、試合後は、相手の人と気を交えたような、何かちょっとだけ分かり合えたような感覚を持つことが我々素人レベルでも日常的にあることだ。



それがこのスーパーレベルでも窺えるというのは、本当に素晴らしいことだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

表彰式でもGONZOの健闘を讃えるSPECIAL KING!!!!



「あなたが素晴らしいプレーで準優勝できて僕もとても嬉しいよ。」
「またチリに戻って大活躍してください。」
「そして、今シーズンのツアーもお互いに頑張りましょう。」



さらに、去年も涙しながらマルちゃんのチームに祝福を送っている姿に感動し感心したけど、今年もゴンちゃんのチームに「おめでとうございます。いい試合が出来ました。」と祝福を送るSPECIAL KING!!!!
素晴らしい…。



こんな立ち振る舞いをされたら、もう敵ながら“天晴れっ!”って感じですね。
GONZO陣営もSPECIAL KINGに拍手を送る。
さすが神となったSPECIAL KINGです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

準決勝で、SPECIAL KINGに木端微塵にされたロディックが、なかばヤケクソで「この大会は彼のための大会だよ」と言っていた。



そして、実際に、その通りの結果となった。






しかし、今大会はこの男の大活躍があったことを忘れずにいよう。

グランドスラム皆勤賞なのに、いつも知らない間に負けていて目立たなかったGONZO…。

確かにSPECIAL KING“ロジャー・フェデラー”のための大会だったけれども、敢えて言おう…。

GONZO…。あなたこそ、この大会の主役だったと…。



よく頑張ったよ、ゴンちゃん…。

あなたの呆れる位のパワフルフォアハンドと闘志溢れるプレイに多くの人が魅了されています。

ニュー・ゴンとなったこれからも、素晴らしい勇姿を見せてください。




そして、異次元のSPECIAL KINGことロジャー!!

ラケットも変わり、ちょっとだけ心配でしたけど、何も心配することはありませんでした。

試合を見るというよりは、ダバディ氏の言う通り、あなたの創り出す「作品」に触れていた気がします。



この姿を、今年こそ、パリRGでも見れることを信じています。
感動をありがとう!
2007 全豪オープ | 投稿者 ロジャレンコ 22:36 | コメント(0)| トラックバック(0)

フェデラー★神になる!!!

 素人の僕が何かを語るより、TVをご覧になった方ならお分かりであろう実況陣の数分間の会話の中に、いろいろな思いが詰まっていたので、ディクテーションしてみよう!!(敬称略しまくり)



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:あの、私はお二人の隣でこの試合を見て、涙が出たり、笑いが出たり、あの、ひょっとすれば、これがロジャーフェデラーの、今までの彼のキャリアの中でのベストマッチかなと…。それほど、それほどに思いました。彼はね、テニスの選手以上に、アーティストだと思ったんですね。本当に、作品…、毎試合が作品であって、それを描いてくれて。今回ひょっとすれば、一番の傑作だったのかなって…。それくらい、あの、まだまだ身体が震えているくらい感動しました。



:よく柳さんと放送の中で、フェデラーのテニスって芸術品だなぁ~っていう話をすることがありますよね。

:私も最初に彼を見た時から、これほど自然体で打つ人はいないって言ったんだけど、ただね、自然体の中で彼は常にその状況に合わせて、過去のことを踏まえながら常に新しいものを創っていくんですよ。その凄さに僕はいつも感心しててね。今までの選手たちとはちょっと違う、いわゆる大選手が生まれてきたなという…。他の人たちは何かがいい、どれかのショットがいいということが前提になっているんですよ。そうじゃないのね。何がいいって言うよりも全体がまとまってる。自然体である。そこが一番ですね。だから、気負いも何もないから疲れもないだろうし、一番楽に動けているだろうし、もう何と綺麗なテニス…。ね。



:あの、島村さん。あの、スポーツファン、あるいは、スポーツの解説者、実況者として、僕は、あの~、たとえばマイケルジョーダンがいたり、タイガーウッズがいたり、本当に1つのスポーツを変える存在以上に、こう、ずっと伝説に残る人たちって、いくつかいますよね…。で、その人たちを生で見る、そういう幸せって言うか、特別な気持ち?僕は子供のころに初めてサッカーのマラドーナを見た時とか、今の日本の方々がジダンを見るとか、それこそ、我々もタイガーウッズもまだまだ見れるけど、このフェデラー。柳さんもロッドレイバーが神のような存在とおっしゃってますけれども、このフェデラーを今、生で見られる幸せって言うか、それが多分意識、我々でこそ十分意識してないのかもしれないですね。



:新しい神様と言ってもね、たとえば、マイケルジョーダンは神様と言われたんですよね。ですから、フェデラー、本当にこの凄さだったら「神」と言ってもいいんじゃないかっていう程…。

:うん。私はロッドレイバーっていうのが神様的で、でも彼は、僕らよりも年代が上でしたから、それでもね、サンプラスとかいっぱい強い選手が後から出ましたけど、やっぱりね、ロッドレイバーの上にいってるとは僕はどうしても思えないんですよ。ところがフェデラーはそうじゃないんですよ。もうそのレベルに来ているかなという…。そんな感じがしますけどね。



:だって、ロッドレイバーさん今日お見えになってたでしょう。そのロッドレイバーさんの目の前で…。

:ロッドレイバーアリーナですからねぇ。(笑)

:で、レイバーさんは、本当にグランドスラム、年間を2回取ったただ一人の人ですから…。

:いくらコートサーフェスが同じだったとはいえ、それは凄いことですよ。

:それと、ダバディさんね。私は、あの、フェデラーの側から見ると今日は凄いなって、だから、涙が出そうになったと思うんですが、逆にロディックの側から、こう、比較的今日は、そちら側から追ってたのもあるんですよね。そうすると、この、ある種の、言葉はどうか分かりませんが、まあ「惨敗」と言いましょうか、何にも出来なかったロディック。



:あの、まさに私、途中で、その、ロディックの顔、その表情とか表現を注目したところでですね、あの、「あっ、もういいや」っていうような、あの本当に今日は止めたいくらい、スポーツ選手としては、あの失礼ですが、この場で…私は、ストップを。ボクシングでしたら「タオルを投げて下さい」っていう、自分のコーチに、コナーズに。で、コナーズさんも、本当にボクシングでしたら投げたいんですけれども、「ごめんね。続けないといけない…」っていう。あの、何でしょう、これは私もテニスで初めて見ました。あの、世界No. 3の選手がそれくらいの差を感じて、それくらい諦めたい気持ちの方が勝るっていうのは、あの、本当に…、言葉が出ませんね…。



:まさに諦めの状況だったですよね。だけど、ボクシングはノックアウトで終わるでしょう。ところが、テニスはそうはいかないんです。負ける時は一番「残酷」な負け方なんですよ。ですから、勝者と敗者っていうのは、どんなにいい試合をしても、どんなに負けた試合をしても、勝った方が勝者なんですよ。負けた方は敗者なんですよ。だけど、今日の彼の場合は、敗者がね、敗者より以上に、深刻な問題…。深い傷を負うような出来事だったと思いますよ…今日は…。

:あの、島村さんも指摘したように、あの、試合が終わって握手しましたよね、2人は。で、本当はロディックは、このATPツアーで一番紳士で、いつも、あの、いい言葉をかけるんですよね。でも、今日は、言葉でさえ…出ませんでしたよね。こう、握手をしてて、目線も下げて、で、で、本当に彼の方が涙が出そう…。本当に、子供のような顔に…なってましたよね。だから、これから、立ち直るのは、あえて言えば、可能ですかね?それくらい、私は疑ったんですが…。



:あの、僕から言わせてもらうと、コナーズっていうコーチが付いてるわけでしょう。今のままでは絶対にダメだっていうことが今日分かったと思うんですよ。そういった意味では、新しいモノをね。コナーズと共に模索していくように私には思える。これだけのパワーを持った人ですよ。これ何とかしていかないと…。アメリカの人だって、世界の人が応援しているわけでしょ。絶対にやってくれると、私は信じています。ええ。いい機会になったと、いい方に解釈すればいいんじゃないかと思いますね。

:まあ、柳さんが先ほどいみじくも言われた「残酷」という言葉。スポーツって、その、素晴らしいですし、凄いですし、美しいものもあるんですが、実は、残酷なこともあるんですよね。ですから、ロディックにとっては、今日は残酷な日になってしまったと…、いうところなんでしょうかね。

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 この後、「ゴンゴンゴンザレス…」なんて柳さんもご機嫌な話題に変わりましたが、この数分間の短い会話の中に、今日の試合のいろいろなことが凝縮されていて、いやぁー、なんとも言えない感覚です。

 僕も正直、今回はフェデラー危ないかな??
ラケットも変わって、しかも、ここまでがあまりにも順調過ぎたし、何と言っても、ここ最近のロディックは明らかに進化しているように思えたので、結構ころっと足元すくわれかねないかも…なんて思って、ドキドキしながら仕事してましたが、携帯サイトの速報を聞いて、「あれ、こんなに早く終っちゃったんだ」って思いました。そんでもって、家に帰ってから録画を見てびっくりです。

 去年、AIGで、初めて生ロジャーを見ることが出来て、4試合見れましたけど、その中でも準決勝のベッカー戦のスライスの弾道に、身体が震えたのを思い出しました。
今回の全豪でも、ユーズニーとのスライス合戦も興奮モノでした。

 それにしても、今日の試合の完璧さ、凄さ、美しさ、強さ…。もうありきたりの言葉では表現しきれないほどのフェデラーのテニスとは…、そして、見るものに与えるこの感覚は一体何なんでしょうか??

 今日の第2セットの第3ゲームなんかは、本当に神の領域に達していたと言いたくなる位の素晴らしさ…。



 僕の中では、ロジャー・フェデラーが「太陽王」から「太陽神」になった日となりました。
もうトーナメントの勝敗レベルじゃなくて、まさに、ダバディ氏の言葉を借りると、芸術作品を見ているような錯覚を覚えました。
 たかがテニスの一試合でしたが、テニス観、もっと大袈裟に言うと「人生観」そのものに衝撃を与えてくれた試合だったです。

 ほったらかしの停止中のブログですが、自分の記録として今日のことは残しておきたかったので書きました。<完>
2007 全豪オープ | 投稿者 ロジャレンコ 05:50 | コメント(0)| トラックバック(0)