2006年05月18日
第2弾 仲良くケンカしろ!
昨夜、たまたま浅草キッドの「週間アサ(秘)」なる番組を見ていた。
政治家の松野頼三さんを追悼する番組で、「松野頼三さん最後の一言…」という内容の濃い番組だったが、その終盤で、水道橋博士が松野さんのネクタイの柄を見て「この柄は、仲良くケンカしろ!ってことですね?!」ということを述べていた。(良く見えなかったけど、笑っている動物の柄の可愛いネクタイ)
そのセリフを聞いたときに、「あっ、それってテニスの試合を端的に表している言葉だよなぁ~」って1人で納得してしまった。
とにかく、試合中は相手を叩きのめすことだけを考えてプレーする。まさに「ケンカ」。
だけど、試合が終われば、勝っても負けても、お互いを高めあう機会を持てたことに感謝し、その上で、勝てば喜ぶし、負ければ悔しがる。そして、お互いに敬意を持つ。フェデラーが言っていた「僕らは1対1の真剣勝負を楽しんでいるんだ」っていう言葉と重なる。
それが「テニスの試合=仲良くケンカしろ!」という図式で勝手に納得したことです。
僕は、R・フェデラーが好きで応援しています。
その理由は、もちろんあの美しいプレーでもありますが、一番の理由は、「人間臭い」ところです。
一般的には「フェデラーは強過ぎて面白くない」とか「人間味がなくて嫌い」とか言われますが、僕は、フェデラーほど人間臭くて繊細なプレイヤーはいないような気がします。
どこがか…?
僕の勝手な見方ですが、フェデラーは冷静沈着なプレーを地でやっているのではなく、一生懸命、冷静沈着を装って、余裕のある美しいプレーをしようとしている様に見えるところです。
他のプレーヤー達は、様式美よりも、ガムシャラに形振り構わず勝利を目指しているのですが、フェデラーだけは、なるべく綺麗に、美しく、流れの中でポイントを重ねることを目指しているように見えるのです。
そして、見ていて一番興味深いのが、その冷静沈着さを装いきれなくなるところです。
いやぁー、すごく人間味がありますよぉー!
イライラしてくるとすぐ顔に出るし、プレーも強引になってくる。いきなり叫びだしたり、先日のローマでは、ついに封印していたはずのラケットを叩きつけるところまでやってしまいました。あのキレかかってるフェデラーがすごく魅力的です。
なぜなら、その後、「あちゃぁー、俺は何をしとるんじゃい!?!?冷静に冷静に、美しく美しくいかなくては…」って葛藤しているのが手に取るように感じられるからです。
【例えば、昨年末、上海の最終戦、ラウンドロビン(対コリア戦)で、第1セット最終ゲームから第2セットにかけて、何かに苛つきキレかかりながら、強引なプレーをしていた姿は印象的です。で、案の定、自滅して第2セットを落とし、「やばい、やばい」ってことで、第3セットから一生懸命立て直したのは面白かった!】
よく言われますが、テニスの試合って、特にシングルスは、もう自分しか頼れないわけですから、相手との戦いでもあると同時に「自分との戦い」でもあるわけですよね。
その自分との戦いっぷりが一番興味深くて好きなのがフェデラーなのです。
ただ、最近では、唯一、「仲良くケンカ!」っていうことではなく、「自分の強さを確認するためにケンカ!」している危険な男がいます。
そうです…。 R・ナダルです。
ちょっと書こうと思ってたのに、すごく長くなってきちゃった気がするので、続きは明日書きます。
皆さん、全仏、ホントに楽しみですね!!
長々と読んでくれた方、ありがとうございました。
政治家の松野頼三さんを追悼する番組で、「松野頼三さん最後の一言…」という内容の濃い番組だったが、その終盤で、水道橋博士が松野さんのネクタイの柄を見て「この柄は、仲良くケンカしろ!ってことですね?!」ということを述べていた。(良く見えなかったけど、笑っている動物の柄の可愛いネクタイ)
そのセリフを聞いたときに、「あっ、それってテニスの試合を端的に表している言葉だよなぁ~」って1人で納得してしまった。
とにかく、試合中は相手を叩きのめすことだけを考えてプレーする。まさに「ケンカ」。
だけど、試合が終われば、勝っても負けても、お互いを高めあう機会を持てたことに感謝し、その上で、勝てば喜ぶし、負ければ悔しがる。そして、お互いに敬意を持つ。フェデラーが言っていた「僕らは1対1の真剣勝負を楽しんでいるんだ」っていう言葉と重なる。
それが「テニスの試合=仲良くケンカしろ!」という図式で勝手に納得したことです。
僕は、R・フェデラーが好きで応援しています。
その理由は、もちろんあの美しいプレーでもありますが、一番の理由は、「人間臭い」ところです。
一般的には「フェデラーは強過ぎて面白くない」とか「人間味がなくて嫌い」とか言われますが、僕は、フェデラーほど人間臭くて繊細なプレイヤーはいないような気がします。
どこがか…?
僕の勝手な見方ですが、フェデラーは冷静沈着なプレーを地でやっているのではなく、一生懸命、冷静沈着を装って、余裕のある美しいプレーをしようとしている様に見えるところです。
他のプレーヤー達は、様式美よりも、ガムシャラに形振り構わず勝利を目指しているのですが、フェデラーだけは、なるべく綺麗に、美しく、流れの中でポイントを重ねることを目指しているように見えるのです。
そして、見ていて一番興味深いのが、その冷静沈着さを装いきれなくなるところです。
いやぁー、すごく人間味がありますよぉー!
イライラしてくるとすぐ顔に出るし、プレーも強引になってくる。いきなり叫びだしたり、先日のローマでは、ついに封印していたはずのラケットを叩きつけるところまでやってしまいました。あのキレかかってるフェデラーがすごく魅力的です。
なぜなら、その後、「あちゃぁー、俺は何をしとるんじゃい!?!?冷静に冷静に、美しく美しくいかなくては…」って葛藤しているのが手に取るように感じられるからです。
【例えば、昨年末、上海の最終戦、ラウンドロビン(対コリア戦)で、第1セット最終ゲームから第2セットにかけて、何かに苛つきキレかかりながら、強引なプレーをしていた姿は印象的です。で、案の定、自滅して第2セットを落とし、「やばい、やばい」ってことで、第3セットから一生懸命立て直したのは面白かった!】
よく言われますが、テニスの試合って、特にシングルスは、もう自分しか頼れないわけですから、相手との戦いでもあると同時に「自分との戦い」でもあるわけですよね。
その自分との戦いっぷりが一番興味深くて好きなのがフェデラーなのです。
ただ、最近では、唯一、「仲良くケンカ!」っていうことではなく、「自分の強さを確認するためにケンカ!」している危険な男がいます。
そうです…。 R・ナダルです。
ちょっと書こうと思ってたのに、すごく長くなってきちゃった気がするので、続きは明日書きます。
皆さん、全仏、ホントに楽しみですね!!
長々と読んでくれた方、ありがとうございました。
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